後期高齢者の生活不安・生活防衛

後期高齢者の定義

 世代別に生活不安と生活防衛を考えて参りましたが、60歳からのシニアにたいしてシルバー世代というのは、それよりももうすこし高齢を想定するようですね。

シニアもシルバーも高齢者として括るとして、さらに以下のように分節することもあります。

・前期高齢者(Young-Old):65歳から74歳までの年齢層

・中期高齢者(Middle-Old):75歳から84歳までの年齢層

・後期高齢者(Old-Old):85歳以上の年齢層

後期高齢者の生活不安

  内閣府の調査によると、日本の60歳以上の人の81.6%が現在の生活に満足していると回答していますが、それでも97%が将来の生活に不安を感じています

不安の内容は、

「自分が病気になること」

「介護が必要になること」

「認知症を患うこと」

「収入が減ってしまうこと」

「資産が予定より早く枯渇してしまうこと」など、ですが、

第1はやはり 加齢による健康面での不安ですね。

「健康長寿ネット」によれば、高齢者の身体的特徴とは

 「高齢者は加齢に伴い、身体の各器官を構成している細胞数の減少や細胞そのものの働きが低下することで生理的老化が進行します。生理的老化の進行によって臓器機能の低下や恒常性維持機能の低下、病気の併存などの身体的特徴がみられます。」

後期高齢者の生活防衛

後期高齢者の生活防衛には、以下のようなことが必要です。

  1. 健康管理:
    自分の身体状況や病気の有無を把握し、定期的な健診や保健指導を受けましょう3。また、適度な運動やバランスの良い食事、十分な睡眠や水分補給などで健康を維持しましょう。サルコペニアやフレイルなどの予防も大切です。

 2. 経済管理:
 老後の生活費や医療費などを見積もり、収入や支出、資産や負債などを管理しましょう。また、年金や医療保険などの制度を利用しましょう。高齢者医療制度では、75歳以上の高齢者は後期高齢者医療保険に加入し、保険料を支払い、医療費の自己負担をします。

 3. 住まい管理:
  自分が安全で快適に暮らせる住まいを選びましょう。介護が必要になった場合や終末期に備えて、自宅で暮らすか施設で暮らすか、など考えをまとめておきましょう。また、家財道具や書籍の整理など、荷物の整理をしておきましょう。

 4. 社会参加:
社会とのつながりを持ちましょう。ボランティアやサークルなどで交流したり、地域の活動に参加したりしましょう。また、家族や友人ともコミュニケーションを取りましょう。孤立や孤独感を防ぐことが大切です。

 5. ライフプラン:
自分らしく楽しく暮らすために、ライフプランを立てましょう。
自分の価値観や目標、夢や希望などを明確にしましょう。また、エンディングノートや遺言書などをまとめることで、自分の意思を伝えましょう。

タイトルとURLをコピーしました